どっぷり専業主婦からの脱出【④回復の兆し~小さな幸せを感じる心】
前回のコラム
どっぷり専業主婦からの脱出【③私の身体に表れたストレス】
薬が効くまでは、本当につらい毎日でした。
朝、不安が脳を襲い、目が覚める。
ベッドからキッチンまで薬を取りに行くのが恐怖。(5歩で行ける距離です)
安定剤が効いてくると、すぅっと身体が楽になる。
この薬がなかった時代だったら、私はどうなってしまっていたのだろう、
と、自分を更に不安にさせる思いが襲う。
パニック障害は、もはや心の病気とは思えませんでした。
脳の中で何かが起こっている感覚でした。
一カ月ほどすると、ずいぶんと症状が落ち着いてきました。
少しづつ外出することもできるように。
まずは、歩いて近所のスーパーまで。
すごい、私!お買い物行けたじゃん!
できることが増えてくると、自信がついてきます。
ここは持ち前の単純な性格が功を奏したのでしょう(笑)
次はバスに乗って最寄り駅まで下校してきた娘を迎えに行く。
娘の乗ってくる電車に合わせ、極力『待つ時間』がないようにする。
無事に娘を迎えることができ、娘の笑顔を見れたときはとても幸せでした。
たかが、娘を駅まで迎えにいっただけ。
でも、私にとっては、
人並みのことがやっとできるようになった。
そう思えました。
その自信が、症状をどんどんと快方に向かわせてくれました。
薬は飲み続けていましたが、
苦手だった美容室やネイル、高速道路の運転など、
たくさんのことを克服していきました。
一歩ずつ、一歩ずつ、
元の自分に戻っていく。
元の家族に戻っていく。
元の生活に戻っていく。
こんなことが、私にとって大きな幸せでした。
しかし、平穏な生活が戻っていく中、
神様は、次の試練を私に与えたのでした。
【次回予告】
どっぷり専業主婦からの脱出【⑤宇宙人に遭遇】