美肌のための基礎知識 『肌の役割を知る』

こんにちは。

新橋&新宿御苑のフェイシャルリンパケアサロン
Salon de lien の鬼木順子です。


まず、皆さんに知っておいてほしいこと。

私たちの身体は、『常に一番良い状態を保とうとする働き』を備えているということ。

そのため、外界からの危険な敵から自身を守る『防御』という機能と、仮に敵から傷つけられた時に作用する『再生』という機能が備わっています。

お肌の働きは、この『防御』と『再生』を理解してから学習すると、より分かりやすいかと思います。


肌は、『表皮』『真皮』『皮下組織』の3層に分かれています。外界に接しているのは、『表皮』です。

表皮はまさに肌のバリアそのもの。

その下の『真皮』『皮下組織』を守るための『盾』です。防御するための『壁』だと理解ください。

外界に接している『表皮』は、物にぶつかったり、傷ついたり、季節の気象変化にさらされたり、埃や細菌、微生物や化学物質の攻撃にも対抗しなくてはなりません。

そのため、“破損”や“自己犠牲”は覚悟の上で存在しています!

かっこいいですね!

そこで、ほかの部分とは違い、非常に速い速度で修復される機能を持ち合わせています。

これが、表皮の【新陳代謝】 【ターンオーバー】です。

『表皮』と『真皮』の境目の『基底層』にある『基底細胞』というお母さん細胞が、血液から栄養と酸素の供給を受け、新しい細胞を作って送り出します。

新しい細胞が生まれることによって、傷ついた細胞や古くなった細胞は、役目を終え、捨てられていきます。

これが『垢』や『ふけ』です。

表皮の新陳代謝(ターンオーバー)は、若くて健康な人で約1カ月、28日周期と言われています。


肌の敵は物理的なものだけではありません。

目に見えなくても肌内部に侵入してくる『紫外線』も私たちの身体にとっては強敵です。
最近は小さなお子様でも『紫外線アレルギー』が増えています。


『紫外線』は、一般的に殺菌目的で使われるように、微生物や細胞組織を破壊する力があります。

その紫外線が、肌表面を通過して内部に侵入してくると、お母さん細胞やそのほかの組織を破壊してしまう危険性があります。

そこでその紫外線と戦ってくれるのが『メラノサイト』という細胞なのです。

『メラノサイト』は、紫外線の侵入を察知すると、その紫外線を阻止するために『メラニン色素』を出します。メラニン色素は侵入してきた紫外線を食い止め、一時的に表皮内にとどまります。

この状態が『日焼け』と言われる状態。

その後、役目を終えたメラニン色素は、新陳代謝とともに、上部に押し上げられて、垢と一緒に捨てられ、肌は元の綺麗な状態に戻ります。


つまり、メラニン色素は私たちにとって大切なもの。そのメラニン色素をシミの大敵と捉えた『メラノサイトを抑制するようなん化粧品』をみなさんには絶対に選んでほしくありません。

問題は、役目を終えたメラニン色素が何らかの理由で表皮内にとどまり、そのに捨てられることなく残ってしまうこと。これが【シミ】とよばれる、私たちを悩ますトラブルなのです。

とどまる原因として考えられるのは、加齢による新陳代謝の低下

若いうちは新陳代謝が活発なため、発生したメラニン色素をどんどん上に押し上げることができ、結果表皮から離れて捨てられることができました。しかし、加齢とともに血液から供給される栄養と酸素量は減り、新しい細胞を作る力が衰え始めてきます。

すると、発生したメラニン色素に対して、捨てる力が追い付かなくなってしまい、
表皮内に留まることになってしまうのです。

このことからもわかるように、若くて健康な人でも、新陳代謝には約一ケ月を要するのです。

なので

“シミが3日で消える!”

なんてことはあり得ません。もしあるとするならば、ホルモンなどの強い力を借りて追い出すという
“危険な化粧品“ということになります。

もちろん、皆さんには選んでほしくない化粧品です!こちらも注意してくださいね!


表皮の一番外側、外界に接している部分を、『角質層』といいます。

この角質層がしっかりと機能している肌は、毛穴の中にある皮脂腺から分泌された皮脂(油分)と汗腺から分必された汗(水分)が混ざり合ってできる『皮脂膜』という天然の保護膜をたっぷりと含み、肌に潤いを持たせて乾燥を防いだり、肌表面に付着する最近の繁殖などを防いでくれます。

しかし、冬場など湿度の低い季節や、一年中稼働するエアコンによって除湿された室内では、水分が失われて乾燥状態になっています。

更に肌が浴びる紫外線は、油分・水分を奪う力があるため、同様に肌表面が乾燥状態になります。

紫外線の中の『A波』は、波長が長いため、表皮を通り越して真皮層まで達してしまいす。肌は下方から支えられている弾力繊維(ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンなど)によって張りのある肌を作り出します。

紫外線A波はその弾力繊維を破壊し、肌の張りを奪っていきます。この状態が『乾燥肌⇒シワ』となる原因です。


いずれにしても、美肌、アンチエイジングのためには、過剰な紫外線に当たらないように注意が必要です。

そして、UVカット素材として何を選んだらよいか、選ぶ目を持つことが重要なカギとなってきます。

日焼け止めの選び方は、美肌コラムの中にも掲載してあるので、そちらをしっかりと呼んでいただければと思います!

⇒美肌コラム 日焼け止めの選び方

WEB限定!初回体験コース